ワンちゃんに最適なシャンプーの温度ってどれくらい?何かコツはある?
自宅でのシャンプーのコツ、ありますよ。
サロンのように道具が揃っていない自宅でのシャンプーは、なにかと困ることもありますよね。
そこで今回は飼い主もワンちゃんもシャンプーが嫌な時間にならないためのコツやポイントをイラスト付きでわかりやすく紹介します。
具体的な5つのポイントはこんな感じです↓
- シャンプーの温度や音に注意
- 最初は顔は無理しない
- すすぐ時には上から順に
- すすぎ残しに注意
- しっかりと乾かし、暖かく過ごす
効率の良い手順や最適な温度、しっかり乾かすための方法も紹介しますので、愛犬との「簡単・早い・楽しい」シャンプータイムを楽しんでくださいね。
元動物看護師としてたくさんの動物と関わってきた私が、特別な設備のない自宅で愛犬のビーちゃんを実際にどのように洗っているのかを紹介します。
・自宅で洗うポイントって
・最適な温度はどれくらい?
・なるべく楽に終わらせたい
・できればワンちゃんにも負担なく
そんなあなたの疑問を解決します。
愛犬シャンプーの最適な温度はどれくらい?
だいたいシャンプーの温度はどれくらいにすればいい?
温度は37℃くらいがワンちゃんにとっての適温と言われています。
37℃…っていわれても…
ちょっと想像しにくいですよね。
なので
人間からするとちょっとぬるめかな?
くらいを目安にすると良いでしょう。
ワンちゃんは人間よりもシャワーの温度を熱く感じることが多いようです。
温かい方が気持ちよいだろうと思い、つい温めてしまいがちですが熱くてハァハアしてしまうことも。
あとはシャワー中の愛犬の様子をチェックしながら調整してくださいね。
ぬるめくらいがちょうどよい
自宅で愛犬をシャンプーできるか
いまさらなんだけど、そもそも自宅でシャンプーってできるものなの?
犬種にもよりますが、短毛種であればだいたいの子が自宅でお風呂に入れます。
長毛種の場合、毛を根元からしっかり乾かすために技術や道具が必要になってくるので無理せずトリミングサロンなどにお願いするのもよいでしょう。
定期的にトリミングサロンに行くことで自宅以外の場所に慣れたり、トリマーさんが自分では気づかなかった病気に気づいてくれることもあります。
メインは自分で洗うけど、時々トリミングに出す
などの方法もおすすめですよ。
パグちゃんなどの、短頭種のワンちゃんは暑さに弱かったり、顔に水がかかると苦しくなりやすいので十分気を付けてくださいね。
まずは自宅で愛犬をシャンプーをする場合の下準備から
初めてのシャンプーのまえにやっておくべきことがあるなら知りたい。
仔犬や迎えたばかりの犬でまだいろいろなものに慣れていないうちは、
まずたくさんの物に慣らしてから
シャンプーするとスムーズです。
なんでもない時にお風呂場に連れて行っておやつをあげることで、お風呂場の雰囲気やシャワーの音に慣れてもらう。
ドライヤーの音に慣らすため、いつも生活している場所にドライヤーを置いておく。
など少しずつ準備をしておくと、いざお風呂場に連れていくときにも愛犬は比較的落ち着いてくれるでしょう。
慣れてない場所で、慣れない道具が出てきただけで不安になってしまうワンちゃんもいるでしょうから。
普段から手先や足先を触るなどして、触られることに慣らしておくのもよいですよ。
お風呂が好きになるための下準備のもっと詳しいやり方はこちらの
▶▶【初心者必見】愛犬がお風呂を好きになるためにやっておきたい5つの下準備
の記事をチェックしてみてください。
仔犬はあまりシャンプーしない方がいいの?
仔犬は、全身をシャンプーする事自体で体力を奪われることもあるので注意が必要です。
とはいえ、洗わないと衛生面で心配になることもありますよね。
ひどく汚れていない場合にはなるべく全身のシャンプーはさけ、どうしても洗いたい時にはお尻などを部分的にサッと手早く洗うよう心掛けるとよいでしょう。
ササっと終わらせて疲れさせないように。
参考までに、わが家の愛犬ビーちゃんは生後4か月くらいに初めて本格的なシャンプーをしたようです。
まだ顔は濡らしませんでしたが。
そのくらいになるまでは、身体を拭いたりシャンプーを使わずにお湯だけで洗ってあげる程度がよいでしょう。
シャンプーを使うと、すすぎが大変だしすすぎ残しも気になる…
愛犬をシャンプーする手順
自宅シャンプーするときの想像がしやすいようにシャンプーの手順をサラッと紹介しておきますね。
バスタブのなかで洗ってる?
お湯を抜いたバスタブの中に愛犬と一緒に入って洗うことも可能ですが、私はバスタブではなく洗い場で洗っています。
自宅のバスタブの中はツルツルしていて滑りやすそうだし、何より20キロのビーちゃんをバスタブに出し入れするだけで大変なので…。
ビーちゃんが足を痛めてからは、念のため洗い場にヨガマットを敷くことにしています。
これならワンちゃんがより滑らないし、ふんばりやすい!
洗い場ならわたしの腰が痛くなったら(前は大丈夫だったのに…)椅子に座れる広さがあるし、排水溝が抜け毛をキャッチしてくれるので後片付けも簡単です。我が家のバスタブの排水は抜け毛をキャッチしてくれません・・・。
自宅の洗面台が大きなタイプで、愛犬が小型犬であれば、洗面台でも洗えそうですね。
洗面台でもすべり止めマット必須&落下注意です!
具体的な手順としては
- 身体をしっかりと濡らす
- シャンプーをつけて全身洗う(肛門腺をしぼるならこのタイミング)
- すすぐ
- ドライヤーで乾かす
実際やると大変なのに、文字で書くとあっという間ですね…。
自宅で愛犬をシャンプーする際の、コツやポイントを細かく見ていきましょう↓
愛犬をシャンプーするときのコツ・ポイント
愛犬を自宅で
ストレスなくシャンプーしてあげる
ために気を付けておきたいことがあります。
このポイントをおさえれば、飼い主もワンちゃんも快適にシャワータイムを過ごせますよ↓
- シャンプーの温度や音に注意
- 最初は顔は無理しない
- すすぐ時には上から順に
- すすぎ残しに注意
- しっかりと乾かし、暖かく過ごす
①シャンプーの温度や音に注意
冒頭でもお伝えしたように、ワンちゃんを洗う時には37℃程度のぬるめのお湯がいいでしょう。
シャワーの音や独特の刺激を嫌がるワンちゃんも多いです。
その場合には、
シャワーヘッドを愛犬の身体にくっつけてあげる
と音も水圧による刺激もなくなり安心してくれます。
・温度はぬるめ
・シャワーヘッドを身体にくっつけてワンちゃんへの刺激を減らす
②最初は顔は無理しない
身体を洗うことは大丈夫でも、顔にお湯がかかる事を嫌がるわんちゃんも多いです。
シャワーに慣れないうちは、顔だけ濡らしたガーゼで拭きとったり
シャンプーを付けずにお湯のみで洗う
などしてササっと済ませましょう。
嫌がっているのにシャンプーをつけてしまうと、きれいにすすぐのが大変。
身体を洗うことになれてきたら、少しずつ顔を洗うことにも慣らしていきます。
この時にもシャワーヘッドを顔に密着させるように下あごや頬のあたりからゆっくりと濡らしてあげてください。
視界にシャワーヘッドが入るだけで嫌がる子もいます。
真正面から挑むのではなくて、
ワンちゃんの後ろや下など視界からはずれた場所から
シャワーヘッドを登場させると良いでしょう。
わんちゃんの顔が
少し上をむくように意識する
と鼻に水が入りづらいのでおすすめです。
顔周りは水の勢いをゆるめてあげるのもポイントです。
耳にお水が入ると自分でブルブルして出しますが、シャンプーも入ってしまうとすすぎきれないこともあるため、なるべく入らないように気を付けましょう。
なるべく目にも入らないよう注意してくださいね
洗う順番とかってある?
絶対にこうするべきという順番はないですが、頭が最後になるように洗ってあげるといいかもしれません。
頭や顔が濡れている時間を短縮できるのでワンちゃんも我慢がしやすくなりますよ。
やっぱり顔がびっしょり濡れるのが一番いやかも・・・。
顔を洗い終わったらすぐにすすいであげられます。
・顔を初めて洗うときはガーゼで拭う程度
・シャワーヘッドは視界の外から
・顔が濡れている時間が短く済むように
③すすぐ時には上から順に
すすぐときの順番はある?
すすぐときには、順番を意識すると効率よくすすげますよ。
例えば足先からすすぎ始めてしまうと…
背中をすすいだときに背中のシャンプーが足に落ち、また足をすすがなくてはなりません。
それって2度手間…
なのですすぐ時には
あたま→首→背中→しっぽ(お尻)→脇腹→お腹→前足・後ろ足→足先
の順で上からすすぐと、どんどんシャンプーや汚れが下に落ちてくれるので効率的で早く終わります。
順序よく一発で終わります。
人も犬も快適ですね。
④すすぎ残しに注意
シャンプーが残ってしまうと皮膚炎の原因になることもあるので、しっかりとすすいであげましょう。
特にすすぎ残しやすいのは、
首の下・脇の下・後ろ足の内側
です。
飼い主の手先だけ使ってすすぐのではなく、手全体(時には腕も)使ってよくすすいでくださいね。
最後に足の裏をすすぐのもお忘れなく。
さきほど紹介したすすぐ順番通りに上からやれば、すすぎ残しも防ぎやすいですよ。
⑤しっかりと乾かし、暖かく過ごす
あとは乾かすだけだから、楽勝だね。
いやいや、実は意外と洗うよりも乾かすことの方が大変な作業だったりもするんですよ…。
動物病院やトリミングサロンでは、専用のドライヤーがあったり、作業をしやすい高さの台に犬を載せることができますが、自宅ではなかなか厳しいですよね。
でも、乾かすのが不十分だと体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
余裕があれば、スリッカーやブラシなどを使いながら根本まで乾かせるのが理想です。
だけど、自宅だと道具や設備が整ってないので完璧に乾かすのは、至難のわざ・・・。
慣れていないと飼い主もワンちゃんも体力を消耗してしまいます。
そこで私がいつも実践しているスタイルを紹介しますね。
- 晴れた日をえらび冬場は部屋全体を暖めておく
- お風呂場でブルブルしてもらい水分をできる限り飛ばす
- ドライヤーとタオル手袋などで全体を乾かす
- 洗面所でももう一度ブルブルしてもらいほとんど水分がなくなったら暖めておいた部屋にとき放つ
乾かす時にもすすぎのとき同様
首の下・脇の下・後ろ足の内側
は、水分が残りやすいのでよくチェックしてみてくださいね。
愛犬が温かい部屋にもどり、ベッドなどで落ち着いたところでまた、激しく濡れているところがないかを確認しています。
お腹が濡れたままだと冷えてしまうこともあるので、あわせてチェックしてあげてくださいね。
部屋に放ってすぐは、なんとなくしっとりしているところもありますが、暖かい部屋で過ごしているうちに乾いてくれます。
念のため冬は、お風呂のあとの散歩は控えています。
冷たい風にあたって冷えてしまいそうなので…。
冬場は散歩あとのシャンプーが安心です。
冬場のシャンプーは冷えないよう、タイミングに注意!
温度に気を付けてシャンプーを楽しもう【まとめ】
こんな感じで
シャワーの温度に気をつけて
すすぎ残しや拭き残しのポイントを抑えれば
自宅でもシャンプーは可能です。
トリミングに連れていくのもいいですが、お風呂で過ごす愛犬との時間も楽しいものですよ。
最後にポイントをおさらいしておきますね。
- シャンプーの温度や音に注意
- 最初は顔は無理しない
- すすぐ時には上から順に
- すすぎ残しに注意
- しっかりと乾かし、暖かく過ごす
この手順になれてくると無駄がないので、
「簡単・早い・楽しい」
ワンちゃんにも飼い主にも負担の少ないお風呂時間になりますよ。
・温度はぬるめ
・シャワーヘッドの使いかた
に注意してみてくださいね。
自宅で洗う際にはくれぐれも、愛犬の身体が冷えて体調を崩さない様に気を付けてあげてくださーい。
↓記事中に出てきシャンプーの準備(便利グッズも紹介)のための詳細記事はこちらです↓