グランドカバー植え方シリーズ②
庭に自分で芝生を張ってみたい。難しいかな?
ふかふかの芝生。いいよなー。
種類にもよりますが、ポイントを抑えれば業者に頼まなくても意外と簡単に芝生を自分で貼ることができますよ。
自分でDIYして節約できる分、いい芝生を採用することもできますね。
今回は初心者でもできる具体的な芝生の貼り方の手順とおすすめの芝生を紹介します。
西洋芝、高麗芝など芝生の種類やそれぞれのメリット・デメリットも紹介します。
ぜひご自宅の庭を緑あふれる空間にしてください。
我が家では引っ越してすぐに自分達で(夫が)芝生を張りました。
- どんな手順で芝生をはれるの?
- どんな芝生がいくらぐらいで手に入る?
- 芝生の種類ってたくさんあるの?
そんな疑問をお持ちのあなたにお届けします。
芝生以外のグランドカバーについて知りたい方はこちら↓の記事へどうぞ
庭をドッグランに-5種類のグランドカバー候補から-
グランドカバー植え方シリーズ①【ダイカンドラの種】グランドカバーの簡単な植え方
グランドカバー植え方シリーズ③【DIY】初心者でもできる人工芝の貼り方&おすすめ5選
グランドカバーの植え方シリーズ④【徹底分析】そういうことか!クラピアの種類・植え方・販売店舗など
グランドカバー植え方シリーズ⑤クローバーを上手にグランドカバーにするためのコツ
芝生の種類
「芝生」とひとことでいっても種類は結構あるんです。
今回は細かく分けすぎるとわからなくなりそうなので代表的な
西洋芝・高麗芝・TM9
の3つに分けて紹介しようと思います。
調べてみると芝生って奥が深いんです・・・。
西洋芝
- お世話が必要
- 種で売っていることが多い
- 冬も緑(寒地型のみ)
- 中級者以上むけ
- 寒地型と暖地型など種類がたくさんある
- アミューズメントパークなどで採用されている
【ペントグラス・ブルーグラス・バミューダグラス・ティフトンなど】
成長が早いので、芝刈りの回数が増えるなどある程度のお世話が必要になってきます。多い時には週に1回刈らないと伸びすぎてしまうそう。手入れをせず放っておくと30㎝ほどに成長することもあるとか。
高麗芝に比べて葉が柔らかいことが多く、寒地型の西洋芝は冬でも緑のままでいてくれるのはありがたいですよね。ただ、夏の暑さには弱いようです。柔らかくつい寝転びたくなる見た目に憧れる人も多いとは思いますが、芝生のお世話に自信がある人以外にはあまりおすすめできません。
↓西洋芝の種類についてもっと詳しく知りたい方はこちらのサイトから
『芝生生活』西洋芝の特徴・種類
高麗芝(姫高麗芝)
- 比較的お手入れが楽
- マットで売っていることが多い
- 冬には枯れる
- 初心者むけ
日本芝の一種で比較的お手入れが楽なので、日本の家庭でよく見かける芝生です。発育もよく初心者が手を出しやすい芝生です。とりあえず芝生を育ててみたい、と思っている方は高麗芝がおすすめです。
日本芝の中にはこちらの高麗芝のほかに野芝・姫高麗芝などがあります。
TM9
- お手入れが楽
- マットで売っていることが多い
- 冬は枯れる
- 初心者向け
- 価格が高い
高麗芝の刈込みの回数を少なくするなど「省管理型コウライシバ」として改良されたもの。なんとあのトヨタが開発したそうですよ。高密度で、葉の成長が遅いのが特徴です。
ホームセンターなどに売っている芝生に比べると倍ほどの値段になっており、割高かもしれませんが、ネットで売られている通常の高麗芝とはあまり差は感じません。ただ扱っている店舗が限られるうえ、送料が結構かかってしまうため高額になることもあるようです。
番外編:キリシマターフ
- お手入れが楽
- マットで売っていることが多い
- 冬は枯れる
- 初心者むけ
- TM9の代わりに検討される
我が家が引っ越してきて購入した(7年前くらい)のが、こちらの芝生です。確かにお手入れが楽で、芝刈りらしい芝刈りは7年で多分一回もしていません。お手入れすればもっときれいに育ってくれたのかもしれませんが、さすがに去年あたりから人が良く通る場所の芝生は剥げてしまいました。
でも、新しいグランドカバー(ダイカンドラ)を採用し育てているうちに何故か芝生が復活して・・・。現在再び成長を見守っているところです。
くわしくはこちらの記事から↓
【ダイカンドラの種】グランドカバーの簡単な植え方
芝生をDIYで貼る時の材料・道具
必要な材料
- 芝生
- 目土
- 黒土または川砂など(土台用)
意外と材料はとってもシンプル。黒土や川砂のような水はけのよいもので地面を平らに整えたら、芝生を配置し、目土を上から撒く。工程的にも結構シンプルです。
必要な道具
- シャベルやスコップなど地面を整えられるもの
- ほうきなど、目土をまんべんなく施工できるもの
- 下地を整えるのにトンボがあればなおよい
がんばれば自宅にあるような道具だけでできちゃいます。我が家では目土をまんべんなく施工するためにわざわざ竹ぼうきを購入したのですが、普通のほうきでも充分だったかもしれません。
地面を平らにするときにはトンボといわれる道具があれば便利ですがなくてもまぁまぁ平らにできます。プロのようような仕上がりを求める人以外は必要ないでしょう。我が家も使いませんでした。
トンボはこんなやつです↓
芝生の貼り方 下地編
今回は初心者でも比較的お手入れが楽な高麗芝をシートで貼る方法を紹介します。
手順はとてもシンプルで簡単に言うと
地面を整えて、芝生マットをおいていくだけ
そうはいっても少し詳しく説明しておきましょう。
どうしても西洋芝を植えたくなってしまった方はこちらのサイト↓が詳しく教えてくれていますよ。
西洋芝の特徴と育て方を解説!種まきの時期や方法、日々の管理は何をする?
①下地を確認
まずは下地の状態を確認。我が家の場合は外構さんがまぁまぁ平らに整えてくれていたので、目立つおおきな石だけ取り除くだけで済みました。専門的なやり方は約10㎝ほど地面を掘り下げて耕し、雑草の根や大きな石を取り除くことが推奨されています。
②黒土や川砂で表面を平らに
我が家の場合は特に掘り下げることもなくホームセンターで黒土を買ってきてまんべんなくまき、シャベルなどを駆使してなんとなく平坦に整えました。
肥料をあげる場合はここで肥料を混ぜておきます。我が家では肥料を混ぜた記憶がありません・・・。
土にすでに肥料が混ざったタイプも売られているようです。面倒な方はそういったものを活用するといいですね。
さすが、ズボラ!!
もともと色々なことをチャレンジしてみるのが好きな性格なので、芝生を植えたときも試しにやってみよー。こんくらいでいいでしょー。くらいの軽いノリでした。
我が家の場合は無事に根付いてくれましたが、環境によって差があると思うので絶対に成功させたい方は少し掘り下げてから黒土や川砂を入れるやり方がいいと思います。
また完成がボコボコになるのを防ぎたい方もトンボを使ってきれいに平坦にすることをおすすめします。
一応、ズボラなやり方でもそんなデコボコになってしまったという印象は受けませんでしたが・・・。
平坦に整えるのはプロのような仕上がりになるかどうかが決まる重要な作業のようですよ。
あんまりボコボコすぎると雨が溜まってしまうこともあるそうですよ。
芝生の貼り方 芝生編
①芝生マットを並べる
芝生の貼り方には4種類ほどありそれぞれメリット・デメリットがあるのですが、価格と完成時期どちらも優先した我が家は芝生マットの間を少し開けて施工する目地張りという方法を取り入れました。
間が少しあく分芝生マットの節約になりますし、隙間が大きすぎないので芝生が完成するまでの生育時間もそれほどかからないという貼り方です。
↓その他の芝生の貼り方のメリット・デメリットについて興味があるかたはこちらのサイトへ
『芝生生活 』芝張り作業
②目土をかける
置いた芝生の隙間を埋めるように、上から目土をかけます。芝生の上からもサラサラと適当にかけてほうきでやさしく整えます。まんべんなく芝生の上や間に目土が入るようにしましょう。この時に芝生にかかっても、気にせず行って大丈夫です。栄養になっていいとか。
段ボールなどを敷き上から優しくふみつけなじませます。その後お水をたっぷりとあげて、根がはる2ヵ月くらいは芝生を動かさないよう気を付けます。根がしっかりとはるまで、しばらくは上を歩いたりしなようにしましょう。
おすすめの芝生7選
あなたに代わって口コミなどをもとにおすすめの芝生を集めてみました。芝生選びの時間が短縮できればうれしいです。西洋芝は種類がたくさんあり過ぎたので、日本でも比較的育てやすいと人気のあるケンタッキーブルーグラスというものをメインに調べました。
高麗芝などのマットで販売されているものは時期によっては売り切れになることもありますので、気を付けてくださいね。
①西洋芝
マットで売られている高麗芝などとは違い、西洋芝は種から育てるのが一般的だそう。手間をかけてでもふんわりと気持ちいい海外の庭を再現したい方におすすめですが、手入れは一段と大変です。
1,カネコ 西洋芝のタネ
一袋で約20㎡まけます。ケンタッキーブルーグラスを含むいくつかの種類をブレンドして作られた種です。やはり夏の暑さには弱いようです。「水を撒いてなんとかしのげた」という口コミもありましたが、関東より南の暑い地方では厳しいかもしれません。
2,トーホク 西洋芝
一袋で10㎡まけるケンタッキーブルーグラスの種です。冬場でも緑なのが嬉しいポイント。その代わり夏の暑さに弱く枯れてしまう可能性も。「沖縄でも育っている」という7月に投稿された頼もしい口コミをみることはできましたが、少数派かもしれません。
3,ぴたっと貼るだけ西洋芝
1枚で1㎡まけるシートです。冬でも青いが夏には弱い寒地型の種(ペントグラスなど)と、高麗芝などに似た性質をもつ冬には枯れてしまう暖地型の種(バミューダグラスなど)が混ざってるので、1年中緑が楽しめます。種まきの作業がなくこのシートを地面に広げてお水をあげるだけで完了してしまう驚きの商品です。しかもシートは土に返るそう。1㎡だけでなく複数のセット販売もありました。
②高麗芝
つづいては日本ではなじみの深い高麗芝のご紹介です。同じ商品でもお店によっては販売束数が異なることもあるので気を付けてください。また、植物の配送ということで多少トラブルも予想されます。
我が家もネットで頼み配送してもらいましたが、特に問題はありませんでした。でも、届いたらなるべく早く植え付けるか水をあげるなどして気にかけてください。
1,相馬グリーン 高麗芝
【1㎡あたり約1,200円】少し隙間をあげて施工する目地張りであれば1束約1㎡はれますので、4束で4㎡分ですね。芝生に限らず配送の問題はありますので、そのあたりは多めに頼むなどの対策も必要かもしれません。
2,高麗芝 1㎡
【1㎡あたり約2,200円】1㎡分のこちらの高麗芝は送料も無料です。口コミがとてもよく説明もとても分かりやすいショップです。1㎡以外にも10㎡やロールなどもあるようです。
③TM9
【1㎡あたり約1,300円】日本でよく見かける高麗芝をより手入れが楽なように開発されたこちらのTM9。2㎡で約2,500円程度するなどまぁまぁいいお値段です。これに送料もかかるので割高にはなりますが、あとのお手入れが楽なので、初期投資にお金をかけてあとは楽をしたい方におすすめです。
④キリシマターフ
【1㎡あたり約1,300円】7年ほど前に我が家の庭に植えたもの。こちらも2㎡で約2,500円。こちらも送料を入れるとなかなかいいお値段に。でも確かにお世話いらずでした。最近はTM9が人気過ぎて手に入らずこちらのキリシマターフにする方もいるようです。
芝生でも一年中緑を楽しむ裏技
冬の芝生はどうしても枯れてしまうもの。仕方ない。
そう思っていませんか?私もいろいろ調べるまで知らなかったのですが、特徴の違う芝生を組み合わせて冬も緑に保つことができる「オーバーシード」というやり方があるそうですよ。
例えば冬に枯れてしまう暖地型のバミューダグラスをベースに、秋くらいになったら冬でも緑の寒地型芝生、ライグラスの種をまく。という感じです。ただどちらも西洋芝ですので、やはり管理は大変です。
だったら高麗芝にライグラスの種を撒きたい。
わたしもそう思ったのですが、西洋芝と高麗芝のような日本芝を組み合わせてしまうと西洋芝に負けてしまうためおすすめできないそうです。残念ですよね。
高麗芝に使えるオーバーシードの種はないの?
気になって調べてみたところ、高麗芝(日本芝)のオーバーシード向けに「サツキワセ」とうものが開発されたそうです。気になる方はチェックしてみてくださいね。
オーバーシードの詳しいやり方はこちら↓のサイトをご覧ください
『芝生生活』芝生のオーバーシード
やっぱり芝生は魅力的
調べれば調べるほど奥の深さに驚かされる芝生。
調べるうちに我が家の庭の復活してくれた芝生も、もう少し大切にしてみようかな?という気持ちにさせてくれました。
「オーバーシード」も気になるのでいつか実験してみようかな?なんて思っています。
まったく世話のいらない人工芝も魅力的ですが、やっぱり少し手間のかかる天然の芝生もなんかいいよなーって思えるようになりました。
あなたもお気に入りのグランドカバーがみつかりますように。
他にも気になるグランドカバーがあればぜひチェックしてみてくださいね。