さん
愛犬をドッグランに連れていきたいんだけど、トラブルやマナーについて詳しく知りたい。
せっかく犬を飼ったならドッグランとやらに一度は連れて行ってみたいものですよね。
でも、初めて犬を飼った場合にはドッグランとはいったいどんな感じが検討もつかないことも。
動物看護師をしていた私も、ドッグランは未知の世界でわからないことばかり。
準備をしていきたいんだけど、一体なにをどうすればいいのやら。
と悩んでしまいました。
そこで、この記事ではドッグランを利用する前に知っておくと役にたつ注意点やマナーやルールを、実際にドッグランに行った時の様子を交えながら紹介します。
「これは事前に知っておいたら安心だったのにな。」
とわたしが思った実際に必要なしつけや挨拶の仕方、リードを離すときの裏技やタイミングなどについても触れています。
安全に楽しくドッグランを利用できる方法を知って、愛犬をドッグランでの事故から守りましょう。
- 初めてのドッグランが不安
- 全体の流れが知りたい
- なるべく事故に遭わない方法を知りたい
という方にむけて
元動物看護師である私が、愛犬のビーちゃんを実際ドッグランに連れて行った経験に基づいて解説しますね。
初めてドッグランに行く時の注意点
全員が注意して利用すれば安全で楽しい場所となるドッグランですが、残念ながらネット上ではドッグランでの事故やトラブルの話を目にすることも。
一度見学にいったことのある犬の幼稚園のスタッフの方も、
ドッグランは事故が多いから気を付けて
と言っていました。
事故は避けたいけれども、愛犬がのびのびと他のワンちゃんたちと走り回れる環境も捨てがたいし・・・。
なので、愛犬をドッグランに連れていく前に最低限の知識を蓄えておきましょう。
- 最低限のしつけをしておく
- 最低限の予防を済ませておく
- 施設の利用規約をよく読んでおく
- 排せつ物はきちんと片付ける
- 事故やトラブルが起こりうることを理解する
- 初めての時はなるべくトレーナーさんがいるドッグランを選ぶ
やっぱり事故やトラブルは起きるのね。心配だな。
では、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①最低限のしつけをしておく
ドッグランの規約をみると、飼い主が犬をコントロールできるようにというようなことが書いてあるのですが、具体的にはどのようなしつけを、どの程度しつけておくべきなのか悩んでしまいます・・・。
さん
コントロールっていわれても、普段できても場所がかわったりするとできないこともあるんだよね。みんなはどれくらい、ドッグランでもいうこと聞けるんだろ。
ビーちゃんは、攻撃的ではないですが怖がりなのでそのあたりも心配でした。
『お座り・マテ・ふせ』などの基本的なしつけはできるのですが、『おいで』は、まだ100%ではありません。
実際にドッグランに行ってみると、やはり楽しくて興奮してしまうと普段できていることができなくなる子が多いようです。
そこで感じたのは『まて』や『おいで』などももちろん重要ですが、一番必要なのは、いけないことをやめさせる『ダメ』などのしつけなのではないかと思いました。
『ダメ』と言われて愛犬が冷静になることができれば、防げるトラブルは多くなると感じました。
一応うちの子も”ダメ”は理解してるみたいで、興奮しててもふと我に返ってくれる。それだけでも充分意味はあるんだね。
実際のエピソード
ビーちゃんは、フリーゾーンに入ってきた小型犬が遊んでるおもちゃで一緒に遊びたかったのですが、その子がおもちゃを取られると思ったようで怒ってしまって・・・。
ビーちゃんに向かって怒るのですが、どう見ても体格ではビーちゃんの方が有利。
ビーちゃんがちょっと前足で触ればダメージを負わせてしまいそうでハラハラしました。
そのあとには、もうそのワンちゃんには近づけないようにそばに行っただけで『ダメだよ』というようにしました。
『おいで』と呼び戻すことよりもビーちゃんにはわかりやすく、未然に事故を防げたのではと感じてます。ずっとそのワンちゃんを守るので結構ヘトヘト。でも最後に飼い主さんが挨拶して下さったので報われました。挨拶てほんとうに大事ですね。
②最低限の予防を済ませておく
法律で定められいる狂犬病のワクチンはもちろんのこと、その他の混合ワクチンも済ませておくとよいでしょう。
ビーちゃんは、海や山にいくこともあるので、8種混合ワクチンにしています。
あとは、フィラリア・ノミ・ダニにも気を付けて、しっかり予防してから行くとよいでしょう。
ドッグランに行かなくてもこれらの予防はワンちゃんが快適に過ごすためには必須のものですので、かかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。
③施設の規則をよく読んでおく
・おやつをあげてはダメ
・ボール遊びもダメ
だったりとトラブルを防ぐための規則がいくつかあり、それぞれの施設によって異なります。
また、犬の大きさによって分けているところもあれば一緒にしているところもあります。
間違えて大型犬を小型犬のみのドッグランに入れてしまって冷や汗もの・・・。なんてことにならないように事前にしっかりチェックしておきましょう。
また基本的なことではありますが、ヒート中の雌犬や攻撃的なワンちゃんの入場も制限されています。
④排せつ物はきちんと片付ける
これは散歩のマナーでも最低限のことですが、みんなで気持ちよく使うために絶対に守りたいことですね。
基本的なことだと思っていたけれど、やっぱりやらない飼い主さんもいるんだね。
⑤事故やトラブルが起こりうることを理解する
ドッグランはリードなしで、犬がのびのび走り回れる魅力的なところ。
逆に言えば、犬の制御がきかなくなる場所でもあります。
普段大人しい子でも、しつこくされて怒る事もあるだろうし、上手に遊びに誘えないこともあるでしょう。
楽し過ぎて、テンションが上がってしまう子もいるのではないでしょうか。
「うちの子は大丈夫」ではなくて、動物同士のことだから「いつでも事故が起こりうる」という気持ちで見守りたいですね。
また知らないワンちゃんをいきなり触ったり、勝手に写真を撮ったりしないように気を付けましょう。
知らない人に急に触れらるとかんじゃうかも・・・。
飼い主同士のSNSトラブルも増えてるみたいだね。
⑥初めての時はなるべくトレーナーさんがいるドッグランを選ぶ
最近のドッグランには、ドッグトレーナーさんが常にいてくれるところもあります。
初めて利用する際には、簡単なしつけ教室やドッグランの使い方など、丁寧に教えてくれるのでドッグラン初心者にはとてもおすすめです。
ビーちゃんも最初は、トレーナーさんのいるドッグランから始めました。
ドッグラン内で、犬同士の危険がないか見守ってくれたり、飼い主同士では言いづらいこともトレーナーさんが注意してくれることもあるので、安心です。
そして、なによりもそのドッグランに来ている人全員が、一度はトレーナーさんの話を聞いているということになるので、ドッグランを利用するうえでの心構えやマナーが保たれている様子でした。
うちの近所にもあるか早速しらべてみよー。
ドッグランに入る時のマナー・利用の流れ
実際にドッグランに行くとどのような流れになるのか一例を紹介します。
時々、ドッグランに入ってすぐに犬を離してしまう方もいるのですが、できれば最初は他の犬との相性を見るうえでも一回り挨拶してからの方が安全です。
- なるべく排泄をすませておく
- ドッグランの柵の外から様子みてみる
- 二重扉の意味を理解する
- まずはリードをつけてご挨拶
- リードをはずしてみる
- 目を離さない
①なるべく排泄をすませておく
ドッグラン内は特に排泄を制限していないところが多いです。
でもなるべく排泄を済ませてから入ったほうが、愛犬も落ち着いていられるのでおすすめです。
ワンちゃんもたくさんの犬達に囲まれて用を足すのは落ち着かないでしょうしね。
できれば静かなところでスッキリしたいよなー。
②柵の外から様子をみてみる
いきなり中に入るのではなく、柵の外から中の様子が見れる場合には様子をみておくとよいでしょう。
あまりに混雑している場合には違う時間や日にちを選択する気持ちも必要です。
しばらくするとワンちゃんの興奮も落ち着いてくると思うのでいよいよ中に入ってみましょう。
②二重扉の意味を理解する
脱走事故をなくすために、扉が2重になっていることもあります。
その場合には、一つの扉が完全にしまっていることを確認してからもう一つの扉を開けるようにしましょう。
家族など、複数の人数で利用する際には特に注意が必要です。
よそのワンちゃんが逃げ出し、迷子や事故に遭わないよう細心の注意を払いましょう。
③まずはリードをつけてご挨拶
愛犬もワクワクしているし、早速リードを外したいところですが、もうひと呼吸。
まずは、リードをつけたまま中にいるワンちゃんたちにご挨拶を。
広い場合には仕方ないですが、可能な限り全員のワンちゃんに挨拶できるとよいでしょう。
ここでワンポイントなのですが、犬同士の挨拶はお尻をかぐことなんです。
たくさんの情報を集めます。
なんだかお尻のにおいをかぐだなんて相手に悪いからと、辞めさせなくてもいいのです。
もしもちょっと気兼ねしてしまう場合には、「失礼しまーす。」と、飼い主さんが代わりに言ってあげるいいですよ。
それがいきなり顔から挨拶に行くよりも、礼儀正しい犬世界のマナーだそうです。ビーちゃんはいきなり顔にいってしまうこともあるのでより気を付けてます。
もしもお互いに激しく吠えてしまうなど、相性が悪そうな子がいれば、無理をせず違う日や別の時間帯に行くなどの決断をしましょう。
④リードをはずしてみる
いよいよリードを外してみましょう。
まだ少し不安がのこる場合には胴輪をしておいたり、その胴輪に折り畳んだリードを挟んでおくこともできます。
いきなりリードを離すのが不安で、私がリードを短く結んでビーちゃんの胴輪にブラブラつけておいたのをみて、ドッグランの常連さんが教えてくれた裏技です。
これならブラブラ邪魔にならないねー。
制御したいときに、コマンドが聞けなくても胴輪やリード部分をもてばコントロールができるようになるのです。
私は心配性なので、ビーちゃんはいまだ胴輪にリードを挟んでいることが多いです。
⑤目を離さない
ついついおしゃべりに夢中になってしまいそうだけど、ワンちゃんたちの安全第一だね!!!
楽しくかけまわる愛犬を眺めるのは楽しいものです。
でも、相手は動物です。
常に状況をみておきましょう。
また、新しいメンバーが挨拶なしでいきなりノーリードになってしまった場合にも、ビーちゃんのリードをもち自分から挨拶をしに行きます。
やっぱり知らない犬が急に登場するのはワンちゃんもビックリしちゃうと思うから。
いきなり横から登場されると、ビックリしちゃって吠えたり威嚇したりしそうになるんだよね。
正しいマナーでドッグランを思いっきり楽しもう
たくさんのルールや注意点を紹介しましたので、最後にもう一度振り返っておきましょう。
ドッグランに行くときの注意点は
- 最低限のしつけをしておく
- 最低限の予防を済ませておく
- 施設の利用規約をよく読んでおく
- 排せつ物はきちんと片付ける
- 事故やトラブルが起こりうることを理解する
- 初めての時はなるべくトレーナーさんがいるドッグランを選ぶ
ドックランを利用するときの基本的な流れは
- なるべく排泄をすませておく
- ドッグランの柵の外から様子みてみる
- 二重扉の意味を理解する
- まずはリードをつけてご挨拶
- リードをはずしてみる
- 目を離さない
わたしが事前に知っておきたかったことは
・『まて』のしつけが結構大事
・リードを胴輪にはさむとよい
ざっとこんな感じです。
普段は可愛いワンちゃんも恐怖で興奮すると牙をむきだし動物の本能を抑えきれません。
そうなってしまうと飼い主でも制御できないこともあるのです。
我が家は事故やトラブルを未然に防ぐために、遠くても少しお金がかかってもなるべくドッグトレーナーさんのいるドッグランを選んでいます。
楽しいはずのドッグランで嫌な思いをしたくないから。
トレーナーさんのいないドッグランではすいてる時間を狙い、短時間で済ませることも。
なにはともあれ、愛犬が他のワンちゃんたちと仲良く駆け回っている時は、それはもういい顔しています。
正しいマナーを身に付けて、ドッグランを思いっきり楽しんでくださいね。
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