「犬の十戎」という詩をご存じですか?
愛犬家の皆さんはもしかしたらどこかで目にしていることもあるかもしれません。
犬を飼うにあたって、ずっと心にとめておきたい。
そんな温かくて、ちょっと切ない犬の気持ちを紹介します。
「犬の十戒」とは↓
犬の十戒(いぬのじっかい、The Ten Commandments of Dog Ownership)は、作者不詳のまま広く世界に伝わっている英文の詩で、日本では「犬の十戒」として知られているが、実際には原典があり、ノルウェーのMrit Teigenというブリーダーが犬の買い手に渡している「犬からご主人への11のお願い」が元である。 ペットとして飼われることとなった犬と人間との望ましい関係を、犬が人間に語りかけるという形式で訴える内容である。
Wikipediaより
あの「犬と私の10の約束」という映画もこの短編詩から誕生しています。
これからワンちゃんを迎える方も、家族になるその子のために一度は読んで、知っておきたい犬の気持ちです。
犬の十戒
1.私の一生はだいたい10年から15年です。
あなたと離れるのが一番つらいことです。
どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。
2.私はあなたが何を求めているのか理解するのに時間がかかります。
だから理解するまで、ゆっくりと構え、どっしりと待っていて欲しいのです。
3.お願いです。私を信頼してください。
私はいつもあなたを信頼しています。
それがわたしにとってあなたと一緒に生きる幸せなのですから。
4.長い間叱ったり罰として閉じ込めたりしないでください。
あなたが私を避けているということ以外
その理由が私にはよくわかっていないのです。
あなたは他にやることがあって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。
でも私にはあなたしかいないのです。
5.時々話しかけてください。
たとえあなたの言葉はわからなくても、
私はあなたの声を聞けば
あなたがなんといってくれているのかわかるのです。
6.あなたがいつもどんな風に接してくれているか、
考えてみてください。
あなたがしてくれたことを、
わたしは決して忘れません。
もし、イヤなことをされたとしたら
私はそれもずっと忘れることができないでしょう。
7.私を叩いたり、いじめたりする前に覚えていて欲しいのです。
私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、
あなたを傷つけないと決めていることを。
8.私のことを言うことを聞かない、なまけてる、といって叱る前に、
なにか理由があるのではないかと考えてみてください。
もしかしたら食事に問題があるかもしれないし、
長い間日に照らされているかもしれない。
それとも、もう体が年老いて心臓も弱ってきているのかもしれません。
9.私が年老いてもどうか世話をしてください。
あなたもまた同じように歳をとると、愛に囲まれたいと願うのですから。
10.どんなに大変な時も、
そして最後のお別れのその時まで一緒にそばにいてください。
「つらくてみていられない。」「立ち会いたくない」などと、
そんなことは言わないで欲しい。
あなたがそばにいてくれるならつらい時にも頑張れるし、
安らかに眠れるのですから。
そしてどうぞ忘れないで。
わたしがいつまでもあなたを愛していることを
心にグッときました
(私は元動物看護師なのですが)動物病院で何度もお見送りの場面にも立ち会ってきました。
その時には、
「やっぱり最後の時間を飼い主さんと過ごせるのは、ペットである動物にだけ与えられたとっても幸せな特権なんだ」
と、いつも感じていたのです。
同時に、頭には殺処分で一人で旅立つことしかできない動物たちのことも浮かんでいたりして。
飼い主さんにとって、つらいつらい別れではありますが、そんな時間を一緒に過ごしてくれる飼い主さんがいるということだけで、動物たちは本当に幸せなんだと思います。
すでに犬と暮らしている方も、これから迎えようとしている方も、こんなワンちゃんの気持ちをときどき思い出したいものですよね。
これを読んだあとのわたしは、だいたいいつもより多めに散歩をして、しつこいくらいにビーちゃん(我が家の愛犬)をなでなでしたくなってしまうのでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考サイト
THE DOG STORE
ワンコnowa