さん
「ペットのおうち」っておかしいの?ネットでみかけて気になっちゃって
そうなんですよね。
わたしは実際に「ペットのおうち」で、我が家の愛犬ビーちゃんと出逢いました。
現在も特に問題なく一緒に暮らしているのですがネットで調べると「ペットのおうち おかしい」とかいうのが出てきて、ちょっとビックリしてしまっています。
サイト内で「ペットのおうち」を紹介してしまっているわたしとしては、どうにかハッキリさせておかければなりません。
少し調べてみると「ペットのおうち」の運営をおかしい言っているのは、どうやら
掲載者(里親を募集している人)の意見が多い
ということがわかりました。
「ペットのおうち」自体に大きな問題があるというよりかは、
利用する人々の中にはおかしい人がいることもある。
そういった印象です。
ネット社会ではどのような場合にもトラブルはつきものですよね。
たしかにネットでのトラブルって多いもんね。
なので、これからワンちゃんを迎えようとしているかたは、
「ペットのおうち」を必要以上に避ける必要はなさそうです。
とはいえやっぱり、知らない人と小さな命をやりとりするサイト。
利用するには細心の注意を払いたいものですよね。
今回はそんな「おかしい」という意見を分析するとともに、「ペットのおうち」の使い方を我が家の実際の経験をもとにご紹介します。
これからペットのおうちを使って保護犬を迎えたいとお考えの方の参考になると嬉しいです。
・「ペットのおうち」なんでおかしいの?
・利用は控えるべき?
・強制退会処分があるの?
・ルール違反するとどうなる?
・実際の流れはどうだった?
・利用する際の注意点は?
そんな疑問を解決していけたらと思います。
【この記事を書いているわたしは】
・元動物看護師
・子どもの頃から迷い犬・迷いネコと暮らす
・学生時代の論文で保護犬とセラピードッグについて研究
・オーストラリアの保護シェルターでボランティア活動
・現在保護犬ビーちゃんと暮らす
という背景があります。
記事途中にあるリンク達は、記事終わりにもう一度まとめてあるのでぜひ活用してください。
「ペットのおうち」はこんなサイトです
「ペットのおうち」は東京にある「株式会社 Easy Communications」という会社が2011年より開始した、日本最大級の里親募集サイトです。
里親募集はもちろんですが、ペットが迷子になったとき「ペットのおうち」経由で飼い主を探してくれる迷子札を作る事ができたり、お悩み相談や譲渡会などのイベントも行っています。
どんな人が利用できるの?
・個人(飼えなくなった自分のペット)
・保護団体(保護動物)
・個人のボランティア(保護動物)
「ペットのおうち」は、個人や動物保護の団体や個人ボランティアさんなどさまざまな人が里親募集の掲載をしています。
「ペットのおうち」に掲載するための決まりがあり、個人の人(ボランティアさんを除く)は
譲渡のときに費用を請求してはいけない
ことになっています。
ただし、保護活動にはある程度の費用がかかるため、保護団体やボランティアさんには一部費用の請求が認められています。
転売を防ぐためのルールですね。
対象動物は犬や猫だけ?
・犬・猫
・ハムスターなどの小動物
・爬虫類
・魚
などなど
「ペットのおうち」の譲渡対象動物は爬虫類や魚までかなり広く、ほとんどのペットが対象になるのではないでしょうか。
譲渡をされる側(引き取りたい人)の条件はなにかあるの?だれでもいいの?
里親になるためには基本的にはこんな感じの条件があることがほとんどです↓
・終生飼育
・転売禁止
・譲渡は手渡しのみ
・契約書を交わす
・譲渡に関する費用の支払い禁止
・避妊去勢手術の協力
など
終生飼育や転売目的禁止、譲渡は手渡しで行うなどの基本的なことが決められています。
これに加えて、
・1人暮らし不可
・小さい子ども不可
・60歳以上不可
などの掲載者(ボランティアさんなど里親を探している人)それぞれのより細かな条件がプラスされることもあります。
他に「ペットのおうち」が取り組んでいることは?
ルール違反した人をトップページにて掲載
しています。
「ペットのおうち」の掲載ルールに違反した人は、こんな感じでトップページに掲載されます↓
なにがルール違反になっちゃうんだろ?
多くの場合でペットの里親募集を載せている人が
「繁殖させて里親を複数回募集している」
場合や、
「里親募集をしていながら、同時に他で譲渡してもらえる動物を探しているのは矛盾している」
などの場合で、ルール違反になる場合が多いようです。
「ペットのおうち」は
やむを得ず飼えなくなったペットや、保護されているペットの里親を募集するサイト
なので、これらの目的に合わないと判断された場合にはルール違反となるようです。
里親募集サイトを悪用されないための、取り組みですね。
里親になりたい人にはそこまで心配なさそうだね。
「ペットのおうち」はおかしいのか?
「ペットのおうち」がおかしいといわれてしまう理由はなんなのか、気になる問題を分析していきましょう。
わたし自身は、「ペットのおうち」を利用して嫌な思いはしませんでしたが、なるべく公平な立場と第三者的な目で冷静に分析したいと思います。
「ペットのおうち」ネット上の意見
ネット上で見られる
「ペットのおうち おかしい」
に関するものは、
・里親詐欺サイトだ。引き取る側がおかしい
・譲渡されたペットを返して欲しいといわれた
・譲渡されたペットを交換して欲しいといわれた
・強制退会処分になった
・アプリが使えない・有料なのはおかしい
などが見られました。
「里親詐欺サイトだ。」の書き込みは「譲渡費用がかからないために、虐待目的で里親希望になる人が多いのではないか?」という理由で2013年に書き込まれたもの。
それからだいぶ時間がたっていますので、その後「ペットのおうち」も規制を厳しくするなどして対応しているのではないかと思われます。
10年近くたってるものね。
その他
・ペットの交換
・ペットを返してほしい
などは掲載者(里親募集してる人)のモラルの問題なので、「ペットのおうち」も対応が難しいのではないかと思われます。
全体の印象としては、
サイトの運営がどうこうというよりかは登録している方々(私も登録していますが)の問題なのかな?
という感じでした。
どのようなサイトでも、このような利用者のモラルは問題になりますよね。
「ペットのおうち」はサイトで扱っているのが、ペットの命なのでより問題が大きくなるのは当たり前のことかもしれません。
「強制退会処分」とは
その中でも個人的に気になったのは「強制退会処分」についてでした。
強制的に退会させられちゃうってこと?
先ほど「ペットのおうち」のサイト説明のところでも少し紹介しましたが、「ペットのおうち」の
やむを得ず飼えなくなったペットや、保護されているペットの里親を募集するサイト
という目的に合わないなどルールを破ると、トップページに「ルール違反」として掲載されてしまいます。
それだけでなく強制退会処分になり運営会社の許可がない限り再登録が許されません。
利用者(保護犬を引き取りたい人)側に対するものではなく、どちらかというと悪質な掲載者を2度と寄せ付けないための処分ですね。
不必要な譲渡を防ぐための「ペットのおうち」の本気度が見える反面
不本意にこのページに掲載されてしまった掲載者(里親募集してる人)は
「ペットのおうち」はおかしい。との見解につながってしまう
のかもしれませんね。
掲載者側(募集している人)にルール違反の意識がなかった場合、トラブルになりがちなんですね。
ルール違反に掲載されているところをクリックすると、ユーザー名やユーザーIDが見れてしまう状態ですので、掲載されてしまった方はビックリされてまうかもしれませんよね。
確かに急にルール違反とかいわれるとビックリするよね。
お互いの認識のズレからこのような「おかしい」との意見につながることもあるのでしょう。
真意は、ご本人たちにしかわからないことですが、
命を扱うがゆえの厳しいルール
ともいえるような気がします。
「ペットのおうち」利用の流れ
ここまで調べていくと、どうやら「ペットのおうち」を
里親希望者として利用すること自体にはそこまで問題がない
ようなので、ここからは利用の流れをサクっとご紹介しておきますね。
1.会員登録をする
2.迎えたいペットを探す
3.掲載者(里親を募集している人)に連絡する
4.メッセージのやり取り
5.ペットの受け渡し
順にみていきましょう。
1.会員登録をする
「ペットのおうち」のサイトから会員登録をします。
入力が必要なのは以下のような項目です↓
・ニックネーム
・メールアドレス
・パスワード設定
・住所
・氏名
・電話番号
・年齢
・性別
・職業
「ペットのおうち」の利用規約に同意して、登録が完了します。
普段こういった会員登録の際に住所の入力をちょっと躊躇してしまうわたしなのですが、ビーちゃんに引き寄せられるように会員登録を済ませました。
住所を入れるとダイレクトメールとかこないか心配。
我が家は登録して1年以上が経過していますが、今のところ特に「ペットのおうち」からダイレクトメールが届いたりとか困ったことはありません。
2.迎えたいペットを探す
「ペットのおうち」では、
会員登録をしなくても里親募集中のペットを探すことができます。
わたしは会員登録をする前に、ビーちゃんを見つけて会いに行きたいとおもったので、すぐに会員登録をすませました。
会員登録をしなくても閲覧できるのは、ペットを迎えたい方のハードルをぐんと下げてくれますよね。
みるだけ。なら会員登録はいりません。
ペットの検索は
・都道府県
・動物の種類
・性別
・年齢層
などから細かく設定することができますよ。
3.掲載者(里親を募集している人)に連絡する
「ペットのおうち」のサイト上で、「里親を申し出る/質問する」のボタンを押すことで、掲載者(里親募集している人)に連絡することができます。
個人的には「質問をする」という言葉もはいっていることから、ボタンを押すことのドキドキが半減されたような気がします。
ビーちゃんに会いたい一心でボタンを押しました!
4.メッセージのやり取り
「ペットのおうち」のサイト内で、掲載者(里親を募集している人)とメッセージをやり取りすることができますよ。
わたしはこのメッセージで、ボランティアさんの譲渡会の情報を聞くことができました。
「ペットのおうち」では、
トラブルを回避するためにサイト内だけでのメッセージのやり取り
をすすめています。
でも、譲渡会の当日に連絡が取りやすいからと、ボランティアさんが連絡先を教えてくれた記憶があります。
私の連絡先を聞かれたのではなく、
ボランティアさんが連絡先を教えておいてくれただけ
なので、特に気になりませんでした。
コチラのアドレスは教えませんでした。当日の急用のときだけ使います。
気になる場合には、サイトのみでメッセージをやり取りすればいいし、どうしても不便を感じる場合には一時的にフリーメールを使用するのもありですね。
アプリを入れないとスマホでは使えないのかな?
わたしが利用したときには一応スマホからも、HPからログインして「ペットのおうち」のマイページにアクセスすることはできました。
アプリが有料みたいなので、気になる方はアプリを利用しないこういった使い方もありますよ。
ちなみにわたしは、アプリ全般がいまいち得意ではないので使用しませんでした。
アプリなしでもできました。
なるべくサイト内でメッセージのやり取りをすること
5.ペットの受け渡し
お見合いをしたりお互いに同意が確認されたら、いよいよ譲渡です。
ボランティアさんによっては譲渡会やトライアルを行っているところもあるので、確認しておきましょう。
譲渡ってドキドキするね。
そうですね。
個人でのやりとりの場合には特に
・誓約書を必ず書くこと
・個人間の金銭のやり取りは一切しないこと
を必ずおぼえておくとトラブルを未然に防げます。
命のやりとりだから慎重すぎるくらい慎重に…。
ちなみに我が家のビーちゃんは、譲渡会のあと2週間のトライアル期間を経て、無事にうちの子になりました。
「ペットのおうち」利用の注意点
ここまで見てきて、「ペットのおうち」を利用する際の注意点がいろいろとわかってきましたので、まとめておきましょう。
・個人情報は出さない
・サイト内でメッセージのやり取りをする
・信頼できる相手を見極める
・個人同士のやりとりはなるべく避ける
・誓約書は必ず交わす
では、一つずつ見ていきましょう。
個人情報は出さない・サイト内でやり取りする
「個人情報は出さない。」
「サイト内でメッセージのやり取りをする」
どちらにも共通するのは、相談した相手(里親を募集している人)に
なるべく自分の余計な情報は渡さないこと。
ネット上で見つけられるトラブルの多くは
・後から金銭を要求された
・後から返して欲しいと要求された
などが見られました。
残念ながら転売目的なのかもしれません。
万が一転売など営利目的で登録している人に当たってしまった場合にも、住所やメールアドレスを教えていなければ個人的な連絡は不可能なので、問題が大きくなるのを防ぐことができます。
しつこくメールがきたり、自宅に押し掛けてくるなど、最悪な事態を防ぐためにも徹底しておきたいですね。
どうしてもメールが必要な場合には、フリーメールを一時的に利用するのもよいでしょう。
信頼できる相手を見極める
どんなに大きなサイトを利用していても、最終的にはやはり自分で見極めなくてはなりません。
やり取りをする中で少しでも違和感を感じたら、都度確認するようにしましょう。
しつこいくらいでもいいのかも。
信頼できる相手ならば、きっと何度質問(常識の範囲内で)しても対応してくれるはずです。
保護ボランティアさんであれば、個人でブログをやってらっしゃる場合も多いので、そのあたりを確認すると相手のことがより詳しくわかると思いますよ。
個人同士のやりとりはなるべく避ける
里親を募集する人のなかには、どうしてもやむをえない理由があって個人的にサイトに登録し、手放さざるをえない方もいるようです。
でも、ボランティア団体ではなく個人なのでブログなどで詳細をチェックするのも難しいですよね。
こういった個人とのやりとりの場合には里親希望の私たちとしてはより注意が必要になるでしょう。
どうしても個人同士のやり取りに不安があり気になる場合には、
残念ですが選択肢から個人の人を外すというのも時には賢い選択
となるかもしれません。
トラブルを避けるための苦渋の決断…
だけど、
「気に入ったワンちゃんが結果的に個人の方のところだった」
なんてときには悩みどころ…。
最初に紹介した、
個人情報やメッセージのやり取りに十分注意して
やりとりをするようにしましょう。
そして、どんな場合にも「誓約書」を交わすのは忘れない様にしてください。
「誓約書を忘れたから後で送る」なんて言われることもあるようですが、個人のやり取りの場合には特に
必ずその場で誓約書の確認をする
ようにしてくださいね。
・個人情報はださない
・誓約書は必ず受け取る
を徹底しましょう!
「ペットのおうち」を利用するには注意が必要(まとめ)
「ペットのおうち おかしい」の理由を分析してみました。
わたし自身、特に問題なく「ペットのおうち」を利用することができたのですが、中には注意が必要なこともありそうです。
「ペットのおうち」で里親になるためには
・なるべく個人ではなく、団体やボランティアを利用する
・サイト内でメッセージのやり取りをする
・個人(ボランティアを除く)の金銭のやり取りはしない
・譲渡の時には誓約書を必ずかわす
このことに注意し、正しく利用しましょう。
でも、純粋に里親を探している個人の人が大変になるね
そういった方は、信頼できる保護団体に相談してみると何かいいアドバイスがもらえるかもしれません。
とにかく、「ペットのおうち」はペットの命が扱われるある意味特殊なサイトです。
利用する側がしっかりとしたモラルをもって正しく利用したいところですよね。
いろいろとご意見はあるのかもしれませんが、とにかく我が家では、「ペットのおうち」でつなげてもらったご縁で出会ったビーちゃんが今、なんの問題もなくソファーでスヤスヤで眠っているわけで…。
利用する際には、くれぐれもご自身でしっかりと確認して納得したうえで利用してもらいたいです。
でも、わが家のように問題なく譲渡が完了している例もたくさんあるかと思うので、さいごにそのこともお知らせしておきたいと思います。
注意は必要だけど怖がり過ぎることはないですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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