さん
保護犬を引き取りたいんだけど、里親の条件が厳しいんだって?
そんな不安をお持ちのあなたに、実際に保護犬を引き取ったわたしが、里親になるための条件について解説します。
ちなみにわたしがお世話になったボランティアさんの条件は特に厳しくは感じませんでした。
人によって感じ方が違うのかな?
調べてみるとなかには条件が結構細かいところもあったりするようですね。
保護犬の里親になる条件ってどんな?
我が家は大丈夫かな?
子どもがいたら無理なの?
実際の条件はどんなだった?
そんな疑問を解決するお手伝いができればと思います。
記事途中にあるリンク達は、記事終わりにもう一度まとめてあるのでぜひ活用してください。
保護犬の里親になるための条件
よく見かける保護犬譲渡の条件
基本的な譲渡の条件としては
①避妊・去勢手術を受けさせる・ワクチンや治療を受けるなどの犬の健康にかかわること。
②室内飼いが可能か・留守番はどの程度あるかなどの犬の生活環境にかかわること。
③安定した収入があるか・小さな子どもがいるかなどの里親自身の現在の状況にかかわること。
の大きく分けて3つがあげられます。
①犬の健康にかかわること
②生活環境にかかわること
③里親自身の状況にかかわること
団体によっては年齢制限があったり、所得を証明するものが必要になる場合もあることから、
保護犬の譲渡の条件は厳しい
というイメージがついてしまっているようです。
具体的にはどんな条件があるんだろ?
例えば東京都の「動物愛護相談センター」の里親の条件を見てみましょう↓
行政が行っている愛護センターなどの条件は、こんな感じで基本的なものだけのことが多いです。
民間の団体や個人のボランティアさんの場合には、基本的な条件にプラスして↓
・留守番時間の確認
・事前の自宅訪問
・完全室内飼い
・一定した収入があること
・小さな子ども(予定)がいない
・単身暮らしではない
・60歳以上は後見人をたてる
などなど
というようなもっと細かい条件が加わることもあり、そのあたりも厳しいという表現につながるのだと思います。
ではなぜ、そんなに厳しいと思われるような条件を提示されるのか、その理由を探ってみましょう。
厳しい条件とは何のためなのか、みていきましょう!
厳しくなる理由
なんでそんなに条件が厳しくなっているのかな?
実際に保護犬をボランティアさんから引き取ったことのある私個人の意見としては
厳しい条件は
ペットの幸せな将来のため
が一番の理由なんだと考えます。
経済力がなくては、えさ代や治療費が払えないですし、飼育環境によっては脱走をしてしまうことだってありますもんね。
これらの条件はボランティアさんたちがその長い保護活動のなかで、作り上げた(というか、できあがってしまった)ものなのだと思います。
ボランティアさんや団体の方の中にはペットを簡単に譲渡して商売や虐待をされてしまったり、飼いきれなくなって再び里親を募集したりという苦い経験もしている方もいるのではないでしょうか。
もしかして厳しいと思われる条件をあえて提示して、相手(里親候補)の本気度をみているのかもしれませんよね。
保護犬譲渡の条件はひとつの目安
でもわたしはこれらの条件はペットを飼うことの覚悟を決めるためのひとつの目安なんじゃないかとおもってます。
もしかしたら、保護犬の譲渡条件が厳しいのではなく、それ以外の方法が簡単すぎるだけなのかもしれないですよね。
衝動的に飼えてしまう方がおかしくて、ある程度の厳しい条件は当たり前なのかも。
条件は団体によってさまざまですので、条件が厳しいというイメージにとらわれすぎず、気になった子がいた場合には直接連絡をして自分の状況などをいろいろ相談してみるとよいですよ。
良心的な団体・ボランティアさんであればきっと相談にのって適切なアドバイスをくれるんじゃないでしょうか。
でもこうした細かい条件の中にはフードの指定(特定のメーカーなど)があるなど、ちょっと納得がいかない点がある場合もあるようで・・・。
そんなときにはそういった団体を避ける、もしくは相談してみるというのも賢い手段ですね。
必要以上に細かすぎる条件には要注意!
保護犬の里親になったときの実際の条件
ここでは、実際にわが家がお世話になったボランティアさんが提示していた実際の条件を紹介します。
具体的には
①お願い事項(条件)に同意する
(収入・避妊手術など)
↓
②アンケートに記入する
(我が家の家族構成など)
↓
③譲渡後も連絡を取る
(手術証明・定期的な報告)
こんな感じのながれでした。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
①ボランティアさんからのお願い事項に同意する
譲渡会に行ったときに「トライアルの申し込み希望」の用紙と一緒にこんな感じの条件(「お願い事項」と記載されてました。)をもらいました。↓
【ボランティアさんからのお願い事項】
・終生飼育
・避妊・去勢手術
・完全室内飼育
・ワクチン・フィラリア予防
・適切な治療を受けさせる
・脱走・迷子・事故防止対策
・費用の一部負担
・一定の収入がある
こんな感じで我が家がお世話になったボランティアさんからの「お願い事項(条件)」は
ペットを飼育するうえで当たり前のこと
ばかりでした。
条件ではなくて、お願い事項でした。
この条件に同意して、「トライアルの申し込み希望」のときに提出するかたちです。
やっぱり避妊・去勢手術は必須なんだ?
将来の病気を予防する意味もありますが、万が一脱走してしまったときに避妊や去勢手術が完了していないと、野犬をあらたに産むことになりかねません。
そうなると自分が保護した動物により、また新しい保護対象が出来上がってしまうため、いつまでたっても保護活動が終わらなくなってしまいます。
ボランティアさんたちは、今ある命をなるべく救い、これ以上そういった対象を作らないよう対策をしているのです。
避妊・去勢手術は可愛そうという意見もあるかもしれませんが、こういった理由から私は手術賛成派です。
ヒート中(子孫を作れる状態)のメスのシェパードに興奮したミニチュアダックスのオスが駆け寄り、逆にシェパードに襲われるという事例も聞いたことがあります。
ワンちゃんといえど、やはり動物。
あんな大きなシェパードにあんな小さなダックスが向かっていくくらいなので、やはり動物のそういうときの行動力(?)はすごいんですよね。
ちゃん
やっぱり子孫は残したいんだよなー
新しい命の行先に
100%責任が持てる
場合や、
脱走しないよう犬の管理に
100%の自信がある人
以外は絶対に手術をするべきだと思っています。
大人になってからの、病気のリスクも減らせます。
②わが家の状況をアンケートで知らせる
そして、さっきのお願い事項(条件)とは別で
わが家の住宅環境などをお知らせするアンケート
というものもあり、内容はこんな感じでした↓
・家族構成
・留守番の時間
・先住ペットの有無
・飼育場所について
・住宅環境(ペットのサイズ規定など)
特に保護犬の仔犬の場合には雑種なことが多く、もらってきた時点では
将来の大きさがまだわからない
ことの方が多いです。
ペット飼育可であってもマンションなど集合住宅に住んでる場合には
ペットのサイズに規定がないか?
という項目もありました。
それが原因で諦める里親さんがいたとボランティアさんがお話してくれましたよ。
個人では見落としてしまいがちなポイントですよね。
我が家のお世話になったボランティアさんの場合は、特に事前に条件というものが細かく設けてあるのではなく
こちらの状況を提示して
ボランティアさんが判断する
というスタイルでした。
保護団体の中には子ども(多くは10歳未満)がいるとダメなんてとこもありますが、我が家にも子ども(譲渡会に行った当時8歳)がいましたが、特に問題になることはありませんでした。
譲渡会に家族全員で行ったので、ボランティアさんも実際の様子が分かりやすかったのもしれません。
これらの
・「お願い事項への同意」
・「アンケート」
の書類を
「トライアルの申し込み希望」
と一緒に提出しました。
正式譲渡のその後には
条件やアンケートはこれだけですが、正式譲渡後に
定期的な連絡
避妊手術の証明を提出
をすることになっていました。
こんな感じでわが家がお世話になったボランティアさんは始めから厳しい条件を示すのではなく、
譲渡後の様子をサポートして見守っていく
スタイルでした。
はじめは
「定期的に連絡することや、避妊手術の証明とか大変そうだな」
とか思わなくはなかったですが実際にやってみると我が家に来てからの愛犬ビーちゃんの様子をボランティアさんに報告する作業はなんだかちょっと楽しみでもありました。
ボランティアさんは、なにか生活の中で困ったことがあれば相談することもできる頼もしい存在です。
里親になったときの実際の条件をまとめると
ここまでの我が家の里親条件を簡単にまとめると、トライアルを申し込むときに
終生飼育などのお願い事に同意
と
家族構成などのアンケートを記入
トライアルが終わり正式譲渡が決まったら
定期的な連絡
避妊手術完了の書類提出
ということが決められていました。
事前に自宅に見学にきたりするの?
事前に飼育環境(自宅)の見学にくる団体やボランティアさんもあるようですが、わが家の場合には
トライアルの時に家に上がってもらい、
飼育環境の確認や逃げ出さないようなアドバイスをいただきましたよ。
こんな感じでわが家の場合には条件が厳しかったという印象はなく、かといって無責任な感じもなくとてもスムーズな譲渡の流れだったと感じています。
【まとめ】運命の出逢いはのんびりとやってくる・・・のかも
いろいろと説明してきましたが、わかりやすくすると↓
もしもわたしが友達から
保護犬の譲渡条件って厳しいんでしょ?
って聞かれたら
うちはそうでもなかったよ。
でもアンケートとかあったし、手術とか譲渡後の報告もしなきゃいけないから
人によっては厳しいと感じる
こともあるかもね。
と、答えます。
ていう感じです。
もしもあなたが
「保護犬を引き取りたくても条件をすべて満たしていなくて・・・。」
と落ち込んでしまった場合にもその熱い思いをボランティアさんや、保護団体の方にぶつけてみるのもいいと思いますよ。
なにかいいアドバイスがもらえるかもしれないし、自分自身
「今はそのタイミングではないんだな」
と改めて気づくきっかけになるかもしれません。
自分の生活にゆとりがないとワンちゃんとの暮らしはつらいものになってしまいます。
結局なんだかんだいっても相性のいいペットとの出逢いはご縁ですよね。
焦らずに流れに身をまかせてゆったりといきましょう。
「気に入った子を見つけたけど、その保護団体の条件を満たしておらず断わられた。」
なんていうときには、
もっとあなたを必要とするワンちゃんがどこかにいて(もしくは将来あらわれて)
導かれているのかもしれませんよ。
なので、一つの団体でうまくいかなかったからと諦めずに、自分に合う団体との出会い、自分とマッチするペットとの出会いのタイミングをのんびり待ってみてはいかがでしょうか。
ワンちゃんとの出逢いは焦らずゆっくり。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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