さん
できれば保護犬を引き取りたい。でも犬を飼うのは初めてなんだけど難しいのかな?
いえいえ、むしろおすすめだったりもするのです。
保護犬って聞くとなんとなく難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実は初めて犬を飼う方にこそ選んでほしい選択肢の一つです。
保護犬って一体どんな感じなの?ということを、実際に保護犬を迎えた私が紹介します。
【ちなみにこの記事を書いているわたしは】
・元動物看護師
・子どもの頃から迷い犬・迷いネコと暮らす
・学生時代の論文で保護犬とセラピードッグについて研究
・オーストラリアの保護シェルターでボランティア活動
・現在保護犬ビーちゃんと暮らす
という背景があります。
あなたのライススタイルに合わせた保護犬の迎え方を検討してみてくださいね。
ちなみに我が家は、仔犬のしつけを頑張りたかったので、『ペットのおうち』というサイトで見つけた個人のボランティアさんから雑種の仔犬(ビーちゃん)を迎えました。
実家で犬と猫を飼っていましたが、自分で仔犬から迎えるのは初めてです。
- 初めての犬に保護犬を迎えたい
- いったい保護犬ってどんな感じ?
- 保護犬ってやっぱ人に慣れないの?
- 保護犬のしつけは?
そんなあなたの疑問を解決したいと思います。
記事途中にあるリンク達は、記事終わりにもう一度まとめてあるのでぜひ活用してください。
保護犬とは【初めての保護犬】
保護犬とひとことでいってもその種類はさまざま。
ザックリまとめると
- 純血種の人慣れしている成犬
- 純血種の人慣れしてない成犬
- 雑種の人慣れしている成犬
- 雑種の人慣れしてない成犬
- 雑種の仔犬(3ヵ月くらいまで)
といったことが多く、その中でも初めて犬を飼う方におすすめしたいのは人慣れしている純血種・雑種の成犬です。
保護犬の中にはまったく人に慣れていないケースもあり、そういったワンちゃんの場合には根気よく付き合う必要があるので、初めて犬を飼う方にはあまりおすすめできません。
そういった人慣れしていないワンちゃんを無理に引き取ろうと頑張るのではなく、自分達にフィットするワンちゃんを見つけるようにするといいでしょう。
もらい先としては、
- シェルター(民間)
- 動物愛護施設(行政)
- 信頼できる保護ボランティア
- 個人
などがありますが、その中でも初めて犬を飼う方におすすめしたいのは保護ボランティアさんです。
もちろん、その他の方法で初めての犬を迎えても大丈夫ですが、少し不安がある方は信頼できるボランティアさんから譲渡してもらうのがいいでしょう。
これらの理由をもう少しくわしく解説していきますね。
↓引き取り先の団体や施設の違いなど↓
↓詳しい記事はこちらから↓
保護犬どこから引き取れる?-実際の経験とともに解説します-
なぜ初めての犬の選択肢に保護犬を入れるべきなのか
あなたのライフスタイルに合わせやすい
保護犬達とペットショップなどにいるわんちゃん達との大きな差は、成犬から迎えることもできるというところ。
成犬から迎えるメリットとしては
- しつけが終わっている
- 大きさがわかる
- 性格や体質がある程度わかる
- 相性のいい相手が見つかりやすい
ということがあげられます。
犬を飼ううえで、しつけがちゃんとできるかということは結構大きなポイントではないでしょうか?
成犬の場合、元の飼い主がしつけていたり、保護ボランティアさんのところで人慣れやしつけを済ませている場合もあります。
性格も決まってきてますので、ご家族との相性や活動的かおっとり系かというのもわかります。
逆にちょっと残念なポイントとして考えられるのは・・・
- どんな仔犬時代だったかわからない
- 仔犬時代を楽しめない
- しつけを楽しめない
- 新たなしつけをするのに時間がかかることもある
といったところでしょうか?
実家で飼っていた犬は5歳くらいで我が家の子になりましたが、基本的なしつけはできていたしこれくらいしかデメリットは思いつきません。
その子の年齢にもよりますが、新しいしつけは仔犬に教えるよりも時間がかかるつもりで根気強く行う必要がありますね。
留守番ができるか・散歩でひっぱらないか、などの自分の家族構成やライフスタイルに合わせたしつけが終わっているか確認をしておくと安心です。
「どんな可愛い仔犬時代を過ごしていたのか見てみたかったね。」と母が言っていたこともありましたが、わたしは特に気になりませんでした。
あなたはわんちゃんとどのような暮らしを思い描いてますか?
キャンプにつれていきたい
抱っこしてまったり過ごしたい
なんていうわんちゃんとの理想の生活を具体的にボランティアさんや保護団体の方に伝えられるよう普段から家族でまとめておくとよいでしょう。
成犬ならば
いっぱい外で遊びたい
できれば家でのんびり過ごしたい
そんなワンちゃんの個性ができあがっているので、信頼できるボランティアさんであれば、あなたのライフスタイルに合ったワンちゃんを紹介してくれますよ。
さん
自分でしつけがちゃんとできるか不安だったんだけど、こういう方法もあるんだね。
「子供は独立したけれど仔犬から飼うのは年齢的に厳しいわ」というご家庭でも落ち着いた成犬を迎えてまったり過ごすのもいいですね。
ボランティアさんが頼りになる
信頼できるボランティアさんを見つけられたら、とても頼りになります。
我が家がお世話になったボランティアさんは、トライアルで我が家にビーちゃんを連れてきてくれたときに、ケージや食器、フードにいたるまで全て持ってきてくれました。
私は湯たんぽといくつかのおもちゃを用意しただけ。
一緒に生活しながら必要なものを揃えることができたので、とても助かりました。
さん
ボランティアさんならだれでもそんな感じなの?
ここまでしてくれるボランティアさんは正直少ないかもしれません。
でも信頼できるボランティアさんであれば里親に出して終わりではなく、そこからも関係が続きます。
きちんとお世話ができているか確認してくれるのです。
悩みがあれば聞いてくれますので、初めてワンちゃんを迎える方にはとても頼もしい存在です。
さん
その子の性格も把握してくれてるから相談しやすいね。
↓ボランティアさんはどんな人で↓
↓何をしてくれるのかはこちらから↓
後悔しない!保護犬ボランティアさんの見つけ方
保護犬の仔犬はどうなの?
我が家が迎えたのは雑種(野犬)の仔犬です。(生後約2か月(推定)でうちに来ました。)
保護犬で仔犬というと雑種の場合が多いです。
純血種の仔犬はほとんどいません。(ペットのおうちなどを見ると最近は少し純血種の仔犬の姿も見られます。なんでだろ・・・?)
生後3,4ヵ月程度の仔犬のうちは人や家族に慣れやすいですが、しつけもイチからする必要がでてきます。(5,6か月程度~1歳程度のワンちゃんの人慣れ度に関しては、もともとの性格とそれまでの環境などが大きく影響してくることがあるので個体差がかなりでてくるのではないかと感じます。)
いろいろなところに連れていき、さまざまな音やもの・人などに慣らす、いわゆる社会化というのもやらなくてはなりません。
でもこういったことは雑種の保護犬仔犬に限らず純血種を仔犬から飼う場合にも必要ですよね。
なので私が保護犬を仔犬から実際に飼ってみて、もしかしたら初めてのひとには『雑種の保護犬・仔犬』ということが難しいポイントになり得るかもしれないな、と思ったことは
- 雑種なので特徴がさまざま
- 大きさが不明
- 性格が不明
- 体質が不明
こんな感じでわからないことの方が多いです。(そこが楽しみであったりもするのですが。)
純血種であっても性格はそれぞれ違いますが、犬種による性質や大きさなどはだいたいの予想をつけることが可能です。
しかし親がわからない雑種の仔犬だと、そういったことに全く見当がつかないこともあるのです。
なので、迎える側にどのような子が来ても大丈夫!という体制が整っていないと
こんなに大きくなるはずじゃなかった・・・。
などのミスマッチが起きることも考えられます。
初めて犬を飼う人にはそのあたりの想像や予測が難しいかもしれません。
もしも保護犬を仔犬から迎える際には、どのようなタイプの子を迎えてもご縁だと受け入れる。そんな気持ちが大切なのかな?と思います。
でもやっぱり似た者同士惹かれる部分もあったりするので、どんな子を迎えても結局は運命の出逢いになったりもするんですけどね。
再び里親を探す事態にならないよう、飼える犬の大きさなど住環境などは事前にしっかりと確認しておきたいところです。
特にマンションの場合はペットに関する細かい規定があるので要注意です
いろいろな部分が不明であることに不安が残る方は成犬からのほうが、大きさがある程度決まっているなどの予測がしやすいので安心かもしれません。
選択肢にくわえよう
最後にもう一度振り返っておきますね。
保護犬には大きく分けて
- 純血種の人慣れしている成犬
- 純血種の人慣れしてない成犬
- 雑種の人慣れしている成犬
- 雑種の人慣れしてない成犬
- 雑種の仔犬(3ヵ月くらいまで)
の種類があって、おもなもらい先としては
- シェルター(民間)
- 動物愛護施設(行政)
- 信頼できる保護ボランティア
- 個人
があります。
そのなかでも初めて犬を迎えるかたには
純血種・雑種の人慣れしている成犬を
信頼できるボランティアさんから
譲渡してもらう方法をわたしはおすすめします。
理由は
・しつけや社会化が終わっている
・ライフスタイルに合わせやすい
・ボランティアさんが頼りになる
からです。
犬と暮らすというのは素敵なことではありますが、決して簡単なことばかりではありません。
でも、その覚悟と決心がついたなら、ぜひ譲渡会などにも足を運んでみてください。
我が家もヨチヨチのビーちゃんに初めて会ったのは譲渡会でした。
ボランティアさんが個人で譲渡会を行っているところもあれば、所属している団体の譲渡会に参加しているボランティアさんもいらっしゃいます。
大きな保護施設などでは毎日譲渡の面会を受け付けているところもあるようです。
『千葉県 ライフボート』
まずはお近くの保護施設やボランティアさんを『ペットのおうち』などで調べてみてださいね。
あなたのライフスタイルに合った保護犬と出会えることができたなら、初めてのワンちゃんとの暮らしも難しいことではなくなるでしょう。
ぜひ保護犬を選択肢にくわえてみてはいかがでしょうか。
さん
保護犬っていろいろ種類があるみたいだから、まずは我が家のライフスタイルを見つめなおしてみよっと。
素敵な出会いがありますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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