この記事では「ハウス」や「トイレトレーニング」のしつけを頑張るタイミングで、同じく悩みがちな
・甘噛み
・立ち上がる
・家具をかじる
・吠える
についての対処法を解説します。
「甘噛み」のしつけは間違うと、問題行動につながったりもするので特に注意が必要です。
しっかり理解して、失敗しないように準備をしておきましょうね。
わたしは
・元動物看護師
・しつけの基本を学校で学ぶ
・オーストラリアでドッグトレーナーから指導をうけたことも
・愛犬のしつけに奮闘中
・複雑なことは苦手
実際に私が試したリアルな情報も紹介します。
では、早速みていきましょう↓
甘噛み対策【犬のしつけ】
歯の抜け変わる時期(ビーちゃんは生後5か月くらい)は、歯がかゆいこともあり遊びたい気持ちもありで、手にじゃれついてきますよね。
さん
手にじゃれついてくるのかわいいよね。でもちょっと痛くなってきたから、できればやめさせたいな。
小さなうちは可愛くてついつい「甘噛み」を許してしまうこともあるかもしれませんね。
甘噛みと本気噛みは別ものといわれることもありますが、飼い主さんが痛くてやめさせたいなら「やめさせるべき」だとわたしは思います。(甘噛みでも結構イタイし…)
甘噛みをやめさせたい場合には甘噛みをしたら
すぐに手をひっこめて無視します。
それでも伝わっていない場合にはその場を離れるなどして
「噛むと遊びが終わってしまう。」
ということをわかってもらいましょう。
遊びが終わるのはイヤだから甘噛みをしなくなる。
この辺りも同居の家族がいる場合には、統一するようにぬかりなく説明をしておかなければなりません。
勤めていた動物病院でも
奥さん:「わたしは頑張って無視するんだけど、主人が手で遊んじゃってね…」
ご主人:「いやぁ、可愛くて つい ねぇー。」
なんてご夫婦の会話をよく聞きました。
家族で態度を統一しよう!
もしかしたら、
「甘噛みをしたらマズルを強く握ってしかる」
なんていうしつけの情報も目にするかもしれませんが、わたしはおすすめしません。
このやり方では信頼関係が崩れるのはもちろんですが、
・手を怖がる
・飼い主さん自体を怖がる
ことから、
・噛みつく
・触れない
などの問題行動につながることがあるのです。
その子の性格によっては、大丈夫なこともあるかもしれませんが、問題行動が出る恐れのあることをあえてする必要はないかな?と、思っています。
リスクの方が大きい!
それに甘噛みの時期ってその時は大変に感じますが、あっという間に終わってしまうんですよね。
とにもかくにもワンちゃんが痛みを伴うしつけは、関係がねじれてしまうので安易に取り入れるのは危険です。
絶対おすすめしません。
さん
うん。そういうのみたことある。やるべきなのか迷いがあったけど、やっぱりやめた方がいいんだね。聞いておいてよかった。他の甘噛み対策はなにかある?
あとは、歯のはえ変わりでムズムズしているワンちゃんには、おもいっきりかじってもいいようなおもちゃを与えるのもアリですよ。
かじってもいいものを与えてストレス発散してもらう
我が家が実際に使用しているもの(初めてのおもちゃを与えるときは必ず観察してくださいね。歯が欠けない様にも注意)↓
さん
甘噛みの時期にあっという間に終わりがくるなら、関係をこじらせないことを優先にしてなんとかがんばれそう!
はい。
それが良いと思います。
ビーちゃんの場合は5,6か月で乳歯がポロポロ抜け落ちてからは、甘噛みが落ち着いてきたように思います。
個体差はありますが、いつかは落ち着くのでがんばりましょう!
過ぎてみればあっという間!!
立ち上がる対策【犬のしつけ】
我が家のビーちゃんも環境に慣れ始めたころから好奇心が出てきて、テーブルの上を覗いたりするようになりました。
小さい頃はとってもかわいい行為なのですが、大きくなったらきっとテーブルの上の物に届くようになり食べてはいけないものを食べてしまうようになってしまうかもしれません。
ぜひやめさせたいところです。
さん
どうやって教えるの?
そういったときにはテーブルに足をかけたあと、(特に危険なものがない場合には)少し様子をみて、
自分から床に下りたらすかさず褒めるようにしていました
でもなかなか自分から下りてくれないこともありますよね。
そのときには「ダメ」と低い声でいって近くにいき、自分から下りたら褒めるようにしていました。
「ダメ」(叱る)のときは低い声で短くね!
つい、辞めてくれたことに満足してそのままにしてしまいがちですが、
辞めたあとに褒めるように
するとワンちゃんにもわかりやすく理解が早いと思われます。
褒めるときは高い声で!
やっぱ褒められるのは嬉しいもんなー。
この方法は飛びつきで困る時にも応用できます。
飛びついている間は手を引っ込めて無視し、地面に降りたら褒めるを繰り返すといいですよ。
飛びついてもおこらないけど、自分からやめておりたらたくさん褒める
家具をかじる対策【犬のしつけ】
ビーちゃんも生後5か月前後のころには歯がぬけるのがかゆいこともあり、家具をかじるようになりました。
これも、やめさせて「やめたら褒める」というスタイルでいいのですが、そもそも歯がかゆいことからやってしまっていることもあって…。
甘噛み同様かわりにかじれるものを渡したりして様子を見てました。
歯が抜けそうで、気になるだけ
その後歯が生え変わるとともに家具をかじることはかなり落ち着いて、今は鹿の角をかじることによりストレスを発散させてくれています(歯が欠けないよう注意)↓
かじられちゃダメなものは事前によけておくと、叱る回数がへります。
愛犬も飼い主も快適にすごせますよ。
くわしくはこちらから↓
吠える対策【犬のしつけ】
我が家にきてから半年くらい経った頃(生後8か月くらいかな?)生活に慣れてきて、縄張り意識が強くなってきたのか外の音にむかって吠えるようになりました。
ビビりなのもあり、警戒して吠えているような感じです。
その時には怖がって吠えているビーちゃんの気持ちを考えて叱ることはせずに、
この音は大丈夫な音だから吠えなくていいよ。
というのを教える気持ちで
「大丈夫だよー。」
と声をかけて、落ち着いたら褒めるというのを繰り返すようにしました。
安心していい音だと覚えてもらおう
そうすると、ちょっと変な音がすると
「この音は、大丈夫なの?」
ってな具合にわたしの方をみるようになりました。
そこで、
「だいじょうぶだよー。」
と、言ってあげると
「あ、そうなの?」
って、感じで落ち着いて寝てしまいます。
「無駄吠え」なんていわれていますが、だいたいわんちゃんが吠えるのって
・怖い
・警戒している
・威嚇している
・飼い主に教えている
などなどちゃんとした理由があることが多いようです。
ワンちゃんからしたら無駄なんかじゃないんだね
その理由を飼い主が考えて、対処してあげるのがいいでしょう。
ビーちゃんも2歳になった今では知っている音も増え、吠えることも少なくなってきました。
でもやっぱりあまりにも大きな音や聞きなれない音、子どものお友達が来た時などには、吠えてしまういます。
まだまだこのしつけは継続中しなくは…。
「吠え」に関しては、しつけというよりかは社会化に近いかもしれませんね。
インターホンや掃除機、来客になどに慣らすための社会化についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、家でワンちゃんに気を使わずに過ごしたい方はぜひ読んでみてくださいね↓
【まとめ】甘噛みはあっという間に終わる!
ワンちゃんを迎えたばかりだとわからないことや、やらなくてはいけないことがたくさんありますよね。
ついつい焦ってしまうこともあるかもしれません。
だけど特に甘噛みに関しては、時期が過ぎれば落ち着きます。
一時的な厳しいしつけでその先の信頼関係を崩してしまうのはもったいないです。
無視する方法で切り抜けるほうが、断然おすすめです。
なるべく穏やかな気持ちで取り組みましょう。
この時期は社会化にしつけなどやること盛りだくさんで大変だけどがんばろう!
ほえるとき、かじるとき、とびつくとき、愛犬はどんな気持ちなのか、冷静に考えてみるのもおすすめですよ。
【しつけの前に必ず読んでもらいたい4記事】
①【初心者は注意!】犬と暮らすなら知らなきゃ損しちゃう4つのこと
②犬のしつけの種類や順番は?トイレトレーニングよりも先にやっておきたいこと
③【犬のしつけ】こまかくしつけをしたくないなら4つのポイントをおさえて主導権を握っちゃおう
④【犬のしつけ】誰でもマネできるコツや注意点
【犬のしつけ記事一覧】
〇【犬のしつけ】こまかくしつけをしたくないなら4つのポイントをおさえて主導権を握っちゃおう
〇犬のしつけの種類や順番は?トイレトレーニングよりも先にやっておきたいこと
→おすわり・ふせ・まて・おいで・おて(教えるしつけ)
→ハウス・トイレトレーニング(覚えるしつけ)
→犬の散歩のしつけ
→犬の社会化
→甘噛み・吠え・かじり・立ち上がり
→→犬のしつけ奮闘記・引っ張り
→→犬のしつけ奮闘記・散歩での吠え
→→ハウストレーニング・留守番
→→トイレはワンツートレーニングが便利です
→→【犬のしつけ】おやつを使わないほうがいいの?
〇【犬のしつけ】誰でもマネできるコツや注意点
→初心者が知っておきたい4つのポイント(実践編)
→心がおれる前に読んで欲しい(飼い主の気持ち編)
→→【犬のしつけ】こまかくしつけをしたくないなら4つのポイントをおさえて主導権を握っちゃおう
〇【犬のしつけ】英語のコマンドにするか?日本語にそれするか?実はそれよりもっと大切なことがある