さん
散歩中に他のワンちゃんとすれ違うときに吠えてしまって困ってるんだけど…
わかります。
我が家の愛犬ビーちゃんもすれ違うときに、よそのワンちゃんに吠えてしまって困っていました。
吠えてしまうのは相手に申し訳ないですし、できれば辞めさせたいものですよね。
「おやつで気をそらす」方法を試してみたのですが、気をそらすこと自体がなかなかうまく進みませんでした。
そこで今回はしつけ本によくある「散歩中の吠えにはおやつで気をそらすとよい。」の方法をわたしの失敗をもとにもっと掘り下げて解説していきます。
犬の散歩での吠えに関するリアルな情報なので、参考にしていただけると嬉しいです。
【この記事でわかること】
・吠えのしつけに関するリアルな情報
・「おやつでつる」のは簡単じゃなかった
・4つのステップにわけた具体的なやり方
わたしは
・元動物看護師
・しつけの基本を学校で学ぶ
・オーストラリアのドッグトレーナーから指導をうけたことも
・愛犬のしつけに奮闘中
・複雑なことは苦手
そもそもなんで犬は散歩で吠えるの?【散歩のしつけ】
さん
そもそもなんで吠えてしまうんだろ?
ワンちゃんが吠えてしまう理由としては
・相手が怖い
・相手を威嚇している
・相手と遊びたい
などいくつか考えられます。
まずは愛犬がどんな気持ちで相手に吠えているのか?を考えてみるのもいいでしょう。
わが家の愛犬ビーちゃんの場合には、どちらかというと「遊びたい」という気持ちで吠えていることが多いように思います。
あと、飼い主が
「吠えないでー。」
なんて緊張していると愛犬に伝わってしまうことも。
時には
「吠えても仕方ない」
くらいの肝っ玉も必要です。
無意識にリードを引っ張っていたりと飼い主の緊張が愛犬に伝わってしまう…。
散歩で愛犬が吠えないしつけとは【散歩のしつけ】
さん
しつけ本には、「よそのワンちゃんとすれ違うときにおやつで気をそらすとよい。」って書いてあったんだけど?
そうですね。
基本的にはそのやり方がやりやすいのではないかと思います。
でも、わが家の場合単純におやつでつるだけではうまくいかなくて…。
というか、いざよそのワンちゃんを目の前にすると
全然おやつでつれなくて…
よそのワンちゃんがおやつの誘惑より勝ってしまった…
実際には「おやつでつる」ことができるようになるまでに4つのステップをふむことが必要でした。
ここでは、そのあたりについて解説していきますね。
4つのステップとは
【1】他のワンちゃんに見慣れる
【2】吠えないことはいいことと教える
【3】目の前にワンちゃんがいたらUターンする
【4】他のワンちゃんとすれ違う練習
です。
これに加えてわたしが失敗しながら学んだ一番のポイントは
「ワンちゃんが興奮する前に手を打つ」
ということです。
さん
なるほどね。吠えるのを辞めさせようとするんだけど、すでに興奮しちゃってるとわたしの声は届いてないみたいだもんね…
吠えてから辞めさせようとするのは、ちょっと無理があるのです
ワンちゃんがすでに興奮して吠えているのを辞めさえようとしても、全く耳に入っていません。
さらに飼い主がやめさせようと大きな声をかければかけるほど、より興奮してしまうこともあります。
なので、「吠え」に関するしつけは興奮する前に対象物から回避することがポイントになってきますよ。
愛犬が吠える前に行動しよう!
では段階ごとにくわしく見ていきましょう。
【1】他のワンちゃんに見慣れる
わが家の愛犬ビーちゃんは、仔犬の頃の社会化期(いろいろな物や音に慣らす期間)に世界的な感染症の影響で、パピーパーティや大きな公園にいくことができませんでした。
そんなこともあり、よそのワンちゃんを見ると嬉しくなるのか(?)吠えてしまうよう。
もしも可能であれば、下準備として社会化期にいろいろなワンちゃんに会わせておくと良いでしょう。
よそのワンちゃんへの恐怖心もなくなります。
もしもさまざまな理由で、そういったことができなかった場合には改めてワンちゃんを見慣れさせてあげる機会をつくるといいですよ。
さん
でも成犬だともうパピーパーティはダメでしょ?どうやって?
そうですね。
パピーパーティには成犬は参加できないので、ワンちゃんがたくさんくるような大きな公園にいってみるといいでしょう。
さん
たくさんのワンちゃんがいると興奮してしまって、もう大変…
もしも興奮しすぎてトレーニングにならない場合には、ワンちゃんがそこまでたくさんいないところから始めるといいですね。
どちらの場合も対象物とは距離をとり、道ゆく人やワンちゃんを遠くから愛犬と一緒に眺められるような場所があると最高です。
愛犬の状態に合わせて難易度を変えていこう。
わが家もはじめは、動画を参考にしてただベンチに座り、ビーちゃんとゆっくり過ごすこともしていました。
・人やワンちゃんが通っても落ち着いていたら
・自分からわたしの方に注意をむけてくれたら
おやつをあげるっていうことをやったりもしてました。
ポイントとしては、
対象物との間に、愛犬が興奮せずにすむ距離をたもって観察させてあげること。
ただただ、よそのワンちゃんを遠くからながめ慣れさせてあげるといいですね。
ゆっくりと愛犬をなでてあげるなど、リラックスさせてあげるとよいでしょう。
ワンちゃんに見慣れれば興奮もやわらぐはず。
【2】吠えないことはいいことと教える
【1】の「見慣れる」と同時進行で行うことになるかもしれませんが、よそのワンちゃんが通っても吠えずに落ち着いていたら褒めてあげましょう。
褒められると自身がつくよなー。
散歩の途中に愛犬がよそのワンちゃんを認識しているのに、吠えてなかったときにも褒めてあげてください。
正解の行動を教えてあげることで、愛犬が
よそのワンちゃんがいても、落ち着いていたら褒められた
って思ってもらうようにするといいですよ。
よそのワンちゃんに吠えないでいるのはいいこと!
【3】目の前にワンちゃんがいたらUターンする
【1】「見慣れる」や【2】「吠えないのはいいこと」のトレーニングを頑張っている最中でも、どうしても散歩中に前からよそのワンちゃんが近づいてくることもありますよね。
そういった場合には、吠えはじめる(興奮しはじめる)前にクルリとUターンしてすれ違いを回避してしまうのもアリです。
このときもしも愛犬が前からくるワンちゃんを認識していたにも関わらず吠えなかった場合には、たくさん褒めてあげましょう。
とにかく、「他のワンちゃんがいても吠えなかった」という成功体験をたくさん作ってあげたいですね。
距離が離れていれば、吠えずにいられることは多いようですよ。
無理せず無理せず。
【4】他のワンちゃんとすれ違う練習
【1】「見慣れる」、【2】「吠えないのはいいこと」、【3】「Uターン」のトレーニングをやってみて、愛犬がだいぶ慣れてきたらいよいよすれ違いの練習をしてみましょう。
目安としては、
よそのワンちゃんを認識したあとでも、愛犬にこちらの声が聞こえているか?
というところ。
愛犬がよそのワンちゃんに注目しているときに、名前を呼んだりしてこちらに注意を向けてみましょう。
愛犬が冷静かどうかのチェックです。
もしもこちらをむくなど反応があれば冷静なサイン。
そのままおやつを見せながら飼い主だけに注目させてすれ違ってみましょう。
(もしも呼んでも反応がなく、よそのワンちゃんに注目しまくっていたら、無理してすれ違ったりせずにUターンしてあげるのもいいですよ)
そして、上手にすれ違えた時にはたくさん褒めてあげましょうね!
もしも失敗してしまったとしても、「まだちょっと早かったかな?」と気持ちを切り替えていきましょう。
次、いってみよー!
さん
注意するポイントはなんかある?
そうですね。
わたしが実際にやりながら迷ったことは
・愛犬の位置
・おやつをあげるタイミング
でした。
自分が愛犬とよそのワンちゃんとの間に入る方がいいのか?(そうすると愛犬からよそのワンちゃんは丸見え)
愛犬をよそのワンちゃんの方にして、自分に注目させるのがいいのか?(これなら愛犬からワンちゃんは見えないけど、ワンちゃん同士の距離が近づく)
で、迷ったので失敗覚悟で実際にどちらも試してみることに。
結果、ビーちゃんはおやつが大好きなので、私が間にはいっておやつに注目させると、よそのワンちゃんが視界に入ったとしてもあまり気にならないようでした。
なので我が家は
自分(飼い主)が愛犬とよそのワンちゃんとの間に入る
ことにしました。
同じようにおやつも、
おやつをあげながらすれ違うのか?
おやつはあげずに注目させたまますれ違うのか?
で迷ったので、こちらも両方ためしてみることに。
ビーちゃんはおやつがもらえると一回わたしへの注意がそれてしまう傾向がありました。
なのでどちらかというとビーちゃんはおやつはあげずに注目させたままのがいいようです。
ワンちゃんによって、タイプが違うと思うのでそれぞれの性格に合わせて決めてあげてくださいね。
時には失敗覚悟でいろいろ試してみよう!
愛犬の特性に合わせていろいろ試そう。
よくある
「犬の吠えにはおやつで気を引いて通り過ぎよう」
というしつけを4つのステップにわけて掘り下げて紹介しました。
実際にやってみるとおやつで気を引くためには、
【1】他のワンちゃんに見慣れる
【2】吠えないことはいいことと教える
【3】目の前にワンちゃんがいたらUターンする
【4】他のワンちゃんとすれ違う練習
の段階をふんだ準備が必要でした。
愛犬が吠え始めるまえに行動する
のも重要です。
また散歩中に興奮状態でいるだけでも、吠えやひっぱりにつながってしまうこともあるようです。
散歩が嬉しすぎて興奮したまま玄関を出発するような子の場合には、いったん落ち着いてから出発してみるのもいいですよ。
愛犬を平常心にもどしてあげよう
愛犬の性格はさまざまなので、実際にいろいろな方法を試してみましょう。
わが家もまだまだ「吠え」に関するしつけは継続中ですが、かなりマシになってきています。
快適なお散歩ができるよう一緒にがんばっていきましょう!
【しつけの前に必ず読んでもらいたい4記事】
①【初心者は注意!】犬と暮らすなら知らなきゃ損しちゃう4つのこと
②犬のしつけの種類や順番は?トイレトレーニングよりも先にやっておきたいこと
③【犬のしつけ】こまかくしつけをしたくないなら4つのポイントをおさえて主導権を握っちゃおう
④【犬のしつけ】誰でもマネできるコツや注意点
【犬のしつけ記事一覧】
〇【犬のしつけ】こまかくしつけをしたくないなら4つのポイントをおさえて主導権を握っちゃおう
〇犬のしつけの種類や順番は?トイレトレーニングよりも先にやっておきたいこと
→おすわり・ふせ・まて・おいで・おて(教えるしつけ)
→ハウス・トイレトレーニング(覚えるしつけ)
→犬の散歩のしつけ
→犬の社会化
→甘噛み・吠え・かじり・立ち上がり
→→犬のしつけ奮闘記・引っ張り
→→犬のしつけ奮闘記・散歩での吠え
→→ハウストレーニング・留守番
→→トイレはワンツートレーニングが便利です
→→【犬のしつけ】おやつを使わないほうがいいの?
〇【犬のしつけ】誰でもマネできるコツや注意点
→初心者が知っておきたい4つのポイント(実践編)
→心がおれる前に読んで欲しい(飼い主の気持ち編)
→→【犬のしつけ】こまかくしつけをしたくないなら4つのポイントをおさえて主導権を握っちゃおう
〇【犬のしつけ】英語のコマンドにするか?日本語にそれするか?実はそれよりもっと大切なことがある